水虫と漢方薬

水虫悩む女性

東西薬局 > 水虫と漢方薬

白ロゴ水虫について

◎水虫とは?

水虫は、正式には「足白癬(あしはくせん)」と言い、「白癬菌(はくせんきん)」という真菌(しんきん:カビのこと)が、主に足の皮膚に寄生して起こります。白癬菌の症状は、発症部位によって呼び方が変わり、頭部では「しらくも」、股部では「いんきん」、体幹部では「たむし」と呼ばれます。

◎水虫が多い季節は?

水虫は、季節に関わらず発生します。もちろんカビの一種ですから、高温多湿のカビの多くなる季節である6月〜9月頃に症状が悪化することが多いです。また女性では、冬場にブーツを履くため、水虫の方が増える傾向にあります。

◎どのようにして感染するのですか?

水虫は主に、接触することでうつります。水虫の方とバスマットやタオルなどを共有したり、水虫の方の靴やスリッパを履いたりすることで白癬菌が付着します。また犬や猫から付着するともあります。白癬菌はどこにでも存在しています。条件でがそろえば、部屋の隅でも1年間くらい生き続けられます。

白癬菌が付着したからとって、すぐに感染するわけでありません。皮膚に入り込んで感染するまでに24時間かかると言われています。毎日、清潔に保っていれば感染する心配はありません。

白ロゴ水虫の症状は?

◎水虫のタイプ?

ジュクジュクしている湿潤タイプとカサカサの乾燥タイプに分かれます。

◎湿潤タイプの症状

皮膚のジュクジュク、赤み、水疱、熱感、強い痒み

皮膚の深くない部位で発症していることが多く、痒みが非常に強いです。

症状は掌蹠膿疱症に似ていますが、白癬菌の有無で明確に分けられます。

◎乾燥タイプの症状

皮膚の乾燥、痒み

足の裏が粉をふいたようになったり、ボロボロ皮膚が剥けたりします。また、かかとの皮膚が厚くなったり、爪が白く濁ったりします。痒みはそれほど強くないことが多いです。痒みが無いからと言って放置しておくと、爪に感染して爪白癬(つめはくせん)と呼ばれる治りにくい水虫になることもあります。

白ロゴ水虫の漢方治療は?

水虫の漢方治療では、症状や体質によって内服の漢方薬と外用薬を用います。

◎湿潤タイプ

皮膚がジュクジュクしていること、赤み、強い痒みがあるため、水分代謝を良くすることでジュクジュクを抑え、熱症状を取り除く漢方薬を用います。

漢方薬例・・・竜胆瀉肝湯、十味敗毒湯、消風散など

◎乾燥タイプ

熱症状を取り除くもので症状を緩和したり、身体を潤したり丈夫にする漢方薬を用い免疫力を高めていきます。

漢方薬例・・・温清飲、清営顆粒など

◎水虫に使う軟膏

漢方薬例・・・華陀膏、中黄膏、紫雲膏、太乙膏など

水虫は症状が治ったと思っていても、白癬菌が残っていることが多いです。すぐに治療を止めず最低でも1〜2ヶ月は継続しましょう。

白ロゴ日常で気をつけること

◎清潔に保つ

日頃から清潔に保つ習慣をつけましょう。清潔に保つことで白癬菌だけでなく細菌にも感染しにくくなります。

◎水虫の方とバスマットや履物を共有しない

白癬菌が付着しているバスマットや履物を供給してしまうと、白癬菌が身体に付いてしまいます。特に家族に水虫の方がいる場合や温泉など不特定多数の方が利用される場所では気をつけましょう。

※お風呂や洗濯は?

お風呂や洗濯は共有しても大丈夫です。入浴後にシャワー等で流してから出るようにしましょう。洗濯も大丈夫です。白癬菌は湿気を好むので、良く乾かしましょう。

◎蒸れる場所に注意!

革靴やブーツなど、通気性の悪い履物は要注意!冬の乾燥するときでも梅雨時期と変わらない状態になっていたりします。履いた後は、良く乾燥させたり、2日連続で履かないなど対策をしましょう。

白ロゴ記事監修

猪越洋平

猪越 洋平(Yohei Ikoshi)

  • ・鍼灸師
  • ・按摩マッサージ指圧師
  • ・国際中医専門員
  • ・中医手技療法士
  • ・医薬品登録販売者
  • ・元NHK学園 漢方・経絡講座講師
水虫と漢方薬

漢方薬一例

◆ 湿疹、痒みのための漢方

清営顆粒(せいえいかりゅう)
清営顆粒
効能・効果
便秘。便秘に伴う次の症状の緩和:頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔
温清飲(うんせいいん)

効能・効果
患部が乾燥して赤味を帯び,熱感があり,そう痒がひどく,かくと粉がこぼれるような皮膚病,じんま疹,皮膚そう痒症
消風散(しょうふうさん)
効能・効果
体力中等度以上の人の皮膚疾患で,かゆみが強くて分泌物が多く,ときに局所の熱感があるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎,じんましん,水虫,あせも
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
効能・効果
体力中等度なものの皮膚疾患で,発赤があり,ときに化膿するものの次の諸症:化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期,じんましん,湿疹・皮膚炎,水虫

◆ 漢方の外用薬

華陀膏(かだこう)
華陀膏
効能・効果
みずむし、いんきんたむし、ぜにたむし
紫雲膏(しうんこう)
紫雲膏
効能・効果
ひび、あかぎれ、しもやけ、魚の目、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎
神仙太乙膏(しんせんたいつこう)
タイツコウ,神仙太乙膏
効能・効果
切り傷,かゆみ,虫刺され,軽いとこずれ,やけど
ベルクミン軟膏
(中黄膏:ちゅうおうこう)
ベルクミン,中黄膏
効能・効果
火傷、外傷、きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血・ただれの緩和、おでき、湿疹、かぶれ、ただれ、あせも、かゆみ、ひび、しもやけ、あかぎれ

白ロゴご相談・お問い合わせはこちら

吉祥寺東西薬局 吉祥寺東西薬局

180-0003
東京都武蔵野市吉祥寺南町2-6-7

お問い合わせ 
0422-47-9646
月〜土 午前9:30〜午後7:00
定休日 日・祝祭日
店舗詳細
IKOSHI東西鍼灸院 IKOSHI東西鍼灸院

180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-35-14
吉祥寺七井ビル1階 F-4

お問い合わせ 
0422-29-1082
月・火・木~土 
10:00~13:00 / 15:00~18:00
(最終受付 17:00)
定休日 水・日・祝祭日
店舗詳細
東西漢方院 東西漢方院

180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-35-14
吉祥寺七井ビル1階 F-4

お問い合わせ 
0422-29-1082
月・火・木~土 
10:00~13:00 / 15:00~18:00
定休日 水・日・祝祭日
店舗詳細
八王子東西薬局 八王子東西薬局

192-0082
東京都八王子市東町1-6 橋完LKビル7階

お問い合わせ 
042-656-4189
月・火・木〜土 午前9:30〜午後7:00
定休日 水・日・祝祭日
店舗詳細
調布東西薬局 調布東西薬局

182-0024
東京都調布市布田4-2-42

お問い合わせ 
042-483-3963
月〜土 午前9:30〜午後7:00
定休日 日・祝祭日
店舗詳細