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むくみについて
私たちの体は飲食物から栄養などを吸収して健康を維持しています。
そして、不要なもの、有害なものを尿や便、汗で外に排泄しています。
腰の左右にある腎臓には血液がどんどん送られてきます。
血液中の水分などが腎臓のろ過装置にかけられて原尿がつくられます。それは1日に180リットルといわれています。しかし、使える材料は再吸収されて、最後に残ったものが1日1.5~2リットル位になって排尿されます。
西洋医学的に考えると、むくむときは腎臓、心臓、肝臓などに障害があるとき、ホルモン代謝、栄養失調、月経や妊娠、薬の影響などさまざまな要因と関わりがあります。

「今日はなんとなく、顔がむくんでいる!疲れが出ているな」
「夕方のなると、必ず、足首に靴下のゴム跡がびっしりついて消えない」
「体が重く感じて、まるで、びっしょりぬれた服を着ているようだ」
「食事が不規則で、朝は抜いてしまっている、仕事では尿を我慢することが多い」

ここでは薬局での初期対策として
いくつかの処方をチェックしてみましょう。
むくみが起こる仕組みを簡単にご紹介します。
そして中医学の内臓論と結びつけてむくみを分析してみます。
血液は、血球(赤い液体部分)と血漿(透明な液体部分)に分けられます。
その血漿には、組織液と主に2種類のたんぱく質が含まれています。
アルブミン:栄養を運んでくれるたんぱく質(ほとんどがこちら)
グロブリン:抗体の担い手
アルブミンは、血管内を流れている時、血管外の水分を血管内に引き寄せる働きがあります。
この働きが低下する原因があります。
腎臓の力が落ちている時
血液の流れが悪い時
もうひとつアルブミンというたんぱく質は、脂肪と結合して血管内を移動するので極端な脂肪不足は、アルブミンの働きを低下させます。
ということは、

胃腸系がしっかり働き、必要な栄養素を吸収し、腎臓の働きを維持させ、血液循環を快調にさせる。これが条件となります。もちろんこれだけでなく、リンパの流れなど複雑な関連もあります。
(簡易的な見極めとして参考にしてください。)

脾の異常(胃腸をチェック)
(現代医学での消化器系とほぼ一致しています)

腎の異常(腎臓のチェック)
(ただし、中医学でいう腎は、尿をつくって膀胱へ送るだけでなく、生殖やホルモン代謝、免疫
体温維持、骨を守る、造血など重要な働きを含んでいます)

心の異常(血液循環をチェック)
(中医学でいう心はポンプとしての血液循環を担当するだけでなく、大脳の働きも含まれます)
具体的な中医学の証
脾気虚(消化器系の働きが弱っているとき)
食欲不振、消化不良、舌苔が厚く白い、舌質が淡紅、舌に歯型がつく
◎六君子湯など
脾陽虚(上記の症状に冷えが加わっているとき)
手足が冷える、下痢しやすい、腹痛、めまい、尿がすっきり出ない、舌質は淡白、舌苔は白くて厚い
◎五苓散(口渇あり)、苓桂朮甘湯など
脾腎陽虚(消化器系と共に、足腰の衰弱や老化現象があるとき)
胃腸がもともと弱くて足腰がだるい、朝早くに下痢をする
◎真武湯など
腎陽虚(体の老化現象と冷え症状を伴っているとき)
尿が出ない、足腰がだるい、腰痛、手足が冷える、寒がる、舌質は淡白、舌苔は白で厚い傾向がある
◎牛車腎気丸など
腎陰陽両虚(上記の症状に加えて、ほてりなどの熱症状もみられるとき)
手足の冷え、夜間多尿、口の渇き、舌質は紅、舌苔は少ないか無苔
◎八味地黄丸など
心気虚(心臓の力が弱っているとき)
動悸、息切れ、不眠、不安感、胸の痛み
◎炙甘草湯など
瘀血(血液循環が悪くなっているとき)
顔色が悪い、肩がこる、舌にチョコレート色の斑点がある
◎冠元顆粒など
以上の処方はあくまで参考例です。実際の相談では、わかりやすくご説明して皆様の体質に合ったものをご提案いたします。

八王子東西薬局
片桐宏之薬局長
片桐先生のワンポイントアドバイス
脾の異常はまぶたや手足の指にむくみが出やすい傾向があります。
腎の異常は顔面にむくみが出やすい傾向にあります。
心の異常は足にむくみが出やすい傾向にあります。
ストレスや心労、冷房の中で冷えすぎているときなどがあると、交感神経の過緊張が血管収縮を起こし、血液の流れも悪くなります。体を動かして、血液が滞らないようにさせることも大切ですね。
むくみは単独よりは、これらが複合して原因となる場合が多いものです。

むくみをおこさないようにする食事のヒント
胃腸の働きを健全な状態にしましょう。
そうすれば、よい血液をつくる材料や、代謝に不可欠なミネラル分もスムーズに摂取できます。
それが、水分の移動を楽にさせるのです。
大原則は玄米を主食にする。
野菜類、海藻類、小魚貝類を取り入れましょう。
更に、梅干、自然塩を、汗が多い季節には適度に補給しましょう。
精製塩や化学調味料ではない、自然のかたちで微量ミネラルも含まれているのが好ましいです。
胡麻、木の実などは、細胞や組織の強化に役立ち、だぶついている水分を追い出すようにしてくれます。細胞膜が弱くなると、過剰に細胞内への水分侵入などを防げるためです。
腸内環境を整えて血液浄化と老廃物の排除を促進させましょう。
健康な状態では、尿を出さなければいけないときはしっかり出し、頻繁にトイレに行く場合でも
尿利異常を改善できます。そのために、漢方薬や健康維持の製品をうまく使いこなしましょう。
むくみは、体の不具合メッセージです。
薬局の対応範囲を超えているケースもありますので、
なかなか改善できない場合はちゃんと医療機関にも受診しておきましょう。

東西薬局では、皆さまの体質や、症状をしっかりお伺いし、説明をしてお薬や養生法などをご提案し、
健康維持のための漢方相談を受け付けております。詳しくは各店にお問い合わせください。
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