Symptoms 症状別

胃腸

Stomach

便秘と漢方

便秘とは

数日間にわたって排便が無く、あっても間隔が不均一な場合を一般的に便秘といいます。慢性便秘(常習性便秘)はこの状態が慢性化したもので、便は水分を失って硬くなります。よく外出先などで排便を我慢するひとがいますが、これを続けると直腸の感覚が鈍り、便が直腸いっぱいにたまっても排便できなくなってしまうばかりか、腸を刺激し、ただれなどを起こしかねません。慢性の便秘は体質と関係の深い症状の一つですから、漢方ではまず体質を改善して根本から見直す方針をとります。

◆ 便秘の種類

便秘大腸

便秘には,大きく分けて3種類あります。

弛緩タイプ

食事量が少なかったり、運動不足や加齢などによる腹筋力が低下などで、腸管の刺激が少ないために起こるタイプ

痙攣タイプ

精神的ストレスや過敏性腸症候群により大腸の動きが悪くなっているタイプ

直腸タイプ

便意を我慢したり、下剤や浣腸の乱用で直腸の感覚が鈍くなってしまうタイプ

※ この他に大腸や直腸の腫瘍、腸の癒着、痔などの疾患が原因で便秘になることがあります。

◆ 便秘に関わるトラブル

『腸は肌の鏡』と言われるように、便秘になると肌にトラブルをおこしやすくなります。
漢方では、肺と大腸には表と裏の関係があり、大腸のトラブルは肺に症状がでます。
また腸は体内で『最大の免疫器官』と言われ、免疫細胞の約6割が腸内に集まっていると言われています。
皮膚は呼吸をしていることから肺系統に含まれ、便秘になるとニキビや乾燥肌または脂性肌などになります。
免疫機能が整っていないと、アトピー性皮膚炎や腫瘍などの疾患になることもあります。

便秘の漢方薬

便がどうしても出ないときは、便秘薬に頼ります。漢方の便秘薬は腸を潤して便を動きやすくするタイプのものや、
腸の動きを活発化させるものなど種類が豊富にあります。ここでは一例をあげておきます。
どれを使えばよいのかわからない方は、東西薬局のスタッフへご相談ください。

麻子仁丸(ましにんがん)

麻子仁丸(ましにんがん)

効能・効果
体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの次の諸症:
便秘、便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和

大甘丸(だいかんがん)

大甘丸(だいかんがん)

効能・効果
便秘、便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和

清営顆粒(せいえいかりゅう)

清営顆粒(せいえいかりゅう)

効能・効果
便秘。便秘に伴う次の症状の緩和:頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔

便秘予防の注意点

便秘の解消は、日頃から注意する必要があります。

運動をする

運動をすることで腹筋力が鍛えられることで、腸の働きが活発になります。

食物繊維をとる

食物繊維には水溶性と不溶性のものがあり、1:2の割合で摂ることが好ましいとされています。前者は水分を保持することで便を柔らかくします。また腸内の善玉菌を活性化して腸内環境を整えます。後者は消化されず便の量を増やします。水分を含まないため、摂りすぎると便が硬くなり逆に便秘になります。

水と油も適度にとる

水分や油分が少ないと便が硬くなったり、滑りが悪くなったりして便秘の原因となります。

発酵食品をとる

納豆・キムチ・味噌・酒粕や酵素食品(健康食品)などの発酵食品は、善玉菌を補い腸内環境を整えてくれます。

よく噛んで食べる

消化しやすくなるだけでなく、しっかり噛むことで腸の動きも良くなります。

便意を我慢しない

我慢すると腸が刺激に慣れてしまうので、極力、我慢を避けましょう。

夜更かしをしない

夜更かしをすると体の潤いが不足し腸の動きが悪くなります。

漢方的チャートで見つける!あなたの便秘は何タイプ

◆ 自分の体質を知ることで健康で快適な生活を送りましょう!

便秘にはいろんなタイプがあります。中医学では、それぞれの人の体質・症状に合う漢方薬を使用するので、各個人が自分の体質を知る事が必要ですが、自分の体質は、便の状態や顔色、生理の様子や、普段の行動パターンなどで判断する事ができます。まずは、中医学的に体質のタイプを判明させてみましょう。そこから、どんな漢方薬が向いているかを判断していきます。

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