Symptoms 症状別

胃腸

Stomach

痔疾と漢方薬

痔ってどんな病気なの?

痔とは、肛門周辺の病気の総称で、一般的に、痔核(イボ痔)、痔裂(切れ痔)、痔ろう(あな痔)、の3つを指し、成人の3人に1人が痔持ちともいわれるほどよくある病気です。

痔核

肛門の奥にできるものを内痔核、肛門のまわりにできるものを外痔核といいます。痔核の主な症状は排便時の出血で、痛みを伴うものもあります。

痔裂

排便による肛門部の亀裂によって起こるもので、排便時に激痛があります。

痔ろう

肛門のくぼみに細菌が入り込んで炎症を起こし、膿瘍ができることがあります。これが慢性化すると、肛門の中と肛門周辺の皮膚をつなぐ膿の通り道(瘻管:ろうかん)ができ、この状態を「痔ろう」といいます。肛門周辺にしこりや腫れ、痛みなどが生じるほか、瘻管を通って肛門周辺の皮膚から膿が出てくることがあります。
薬物治療では瘻管を取り除くことが出来ないため、根治には手術が必要です。

どうして痔になるの?

◆ 静脈のうっ血や体液不足の便秘が原因

痔は、排便時のいきみや便秘、下痢などによって肛門に負担がかかることで起こります。長時間座っていることや、肛門への刺激などが原因になることもあります。
男性は、食生活の影響で下痢をしやすい傾向にあり、また排便時のいきむ力が強いことが肛門の細菌感染(肛門腺炎)のきっかけになり、痔ろうになる割合が女性より多いです。
女性は、筋力の不足や子宮の存在、女性ホルモンの影響などで便秘になりやすい傾向にあるため、きれ痔の割合が多めです。また妊娠を機に痔にることもあります。妊娠後期になると子宮が大きくなって骨盤の底のほうを圧迫するため、肛門の近くの静脈にうっ血が起こるからです。また妊娠中は赤ちゃんに栄養が運ばれるため、血液や体液が不足して、便が乾燥して硬くなり、便秘になりやすいです。そのためいっそう痔の症状が悪くなることもあります。
尚、痔そのものが赤ちゃんや出産に影響を及ぼすことはありません。

誰にも気づかれないように上手にケアして治しちゃおう!

◆ 清潔に保つ!

何と言っても患部を清潔に保ちましょう!排便やナプキン交換のたびに局所をぬるま湯で洗い流すのが、痔の患部を清潔にし、早く完治させる最も良い方法です。ウォシュレットを利用されたり、消毒綿で拭く等でも良いです。

◆ 食事や運動など生活習慣を見直す

痔になる前の対策でも、なってしまった後でも、痔疾の一番のケアは腸内の状態を整えて便通を良くしておくこと。
基本的に、下剤を使わずに食生活や運動を見直すことが大切です。
特に妊娠中は大きくなった子宮に腸が圧迫され、便が通りにくくなります。むやみに下剤を使うことはできないため、発酵食品等を用いて腸内を整えます。

運動をする

運動をすることで腹筋力が鍛えられることで、腸の働きが活発になります。
妊娠中は、身体の状態によって運動できる程度が変わります。切迫流産や早産等に繋がる危険もあるため、医師に運動できる程度や運動での注意点を確認してから行いましょう。

食物繊維をとる

食物繊維には水溶性と不溶性のものがあり、1:2の割合で摂ることが好ましいとされています。前者は水分を保持することで便を柔らかくします。また腸内の善玉菌を活性化して腸内環境を整えます。後者は消化されず便の量を増やします。水分を含まないため、摂りすぎると便が硬くなり逆に便秘になります。

水と油も適度にとる

水分や油分が少ないと便が硬くなったり、滑りが悪くなったりして便秘の原因となります。

発酵食品をとる

納豆・キムチ・味噌・酒粕や酵素食品(健康食品)などの発酵食品は、善玉菌を補い腸内環境をサポートします。

よく噛んで食べる

消化しやすくなるだけでなく、しっかり噛むことで腸の動きも良くなります。

便意を我慢しない

我慢すると腸が刺激に慣れてしまうので、極力、我慢を避けましょう。

夜更かしをしない

夜更かしをすると体の潤いが不足し腸の動きが悪くなります。

◆ 妊娠中でも使える漢方薬の軟膏

男女問わず使用でき、妊娠中でも安全な漢方薬の軟膏『紫雲膏(しうんこう)』をこまめに使い炎症や痛みを軽減させます。特に、はれて肛門からはみ出している痔核は、紫雲膏をつけた指で肛門の内側に押し込むようにします。肛門外に出てしまっていては、肛門括約筋で根元を締め付けられて、うっ血がとれにくく、痛みもひきません。出産直後には痛くて押しこむことができないでしょうが、徐々にできるようになってきます。

※ 漢方薬以外の市販薬(OTC)にはステロイドが含まれるものがあり、妊娠中は使用できません。必ず専門家に相談しましょう。

◆ 痔の漢方薬

漢方薬は痔の症状・体質によって使い分けます。痔を緩和する漢方薬だけでなく、痔を繰り返さないように体質改善を目的とした漢方薬も考えていきます。
妊娠中の方は、効能効果に痔と記載がある漢方薬でも服用前に必ずご相談ください。

痔に用いる漢方

◆ 痔のための内服漢方薬

槐角丸(かいかくがん)

槐角丸(かいかくがん)

効能・効果
次の症状の緩和「内痔核、外痔核、裂肛、痔出血、痔の痛み」

◆ 漢方の外用薬

紫雲膏(しうんこう)

紫雲膏(しうんこう)

効能・効果
ひび、あかぎれ、しもやけ、魚の目、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎

戻る
お問合わせ contact