にきびってどうしてできるの?
◆ にきびの原因
にきびも吹き出物も呼び方が違うだけで、同じ『尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)』という皮膚疾患です。
何らかの原因で分泌が増えた皮脂が毛穴に詰まると、皮脂を餌にしている毛穴の常在菌『アクネ桿菌』が過剰に増殖してしまい皮膚に炎症がおこります。
皮脂の分泌が増える原因としては、
- 成長ホルモンの分泌増加
- 男性ホルモンの分泌増加
- 黄体ホルモンの影響
- 過度なストレス
- 脂肪分の多い食品の摂取
- 便秘
1番、2番の成長ホルモンや男性ホルモンの増加は、これらのホルモンが皮脂分泌を促進する働きがあるからです。思春期にニキビが増えるのは、これらの影響です。
次に月経周期の高温期に分泌されている黄体ホルモンにも皮脂の分泌を増加させる働きがあるため、月経前にニキビができやすくなります。
また人の体はストレスを受けると男性ホルモンが分泌が増加するため、皮脂の分泌が増加します。
過剰な脂肪分の摂取は身体に蓄えられ、皮脂の量を増やします。排便は体に不要なもの(毒素や老廃物)を体外に出す一つの手段です。便秘になると別の場所から不要物を出そうとします。この働きは皮脂の分泌によっても行われるので、皮脂の分泌量が増えます。
大人ニキビや吹き出物は、主に3~6番が原因となります。
にきびを漢方で考える
漢方ではニキビの性質や生活状態・舌の状態からタイプを分類し、個々にあった治療方法を考えます。 例えば、赤みの強いニキビがある場合は清熱作用のある「清営顆粒」や「黄連解毒湯」、「清上防風湯」などを使って、今の症状を緩和しつつ、根本の原因に対してもなぜそうなったのかを探り出しそれに対する漢方薬も欠かせません。
◆ 肝のトラブル

女性の場合は、生理前にニキビが増えてしまう例が多くあります。このタイプの方は月経前症候群(PMS)が現れやすく、生理前にイライラしたり胸やお腹が張ったりします。これらを中医学では肝(かん)という臓腑のトラブルととらえます。これは日頃のストレスや不規則な生活リズムにより肝の機能が弱まると、体をめぐる“気”の流れが停滞し上記の症状が現れるのです。これに対し、気の巡りを良くし気の停滞による熱を抑える漢方を今の症状に対するものと併用すると、月経前のニキビが出にくい体質になります。
◆ 血のトラブル

乾燥肌で肌のトラブルが多く、痒みを生じやすいタイプの場合、原因として血(けつ)の不足が考えられます。この場合、補血(血を補う)漢方薬で体を潤すことで体質とともに肌の状態も改善しトラブルを軽減していきます。「温清飲」、「当帰飲子」などを個々の体質により選んでお勧めいたします。
◆ 日常における注意点
生活面のアドバイスとしてニキビは体内の余分な熱によって悪化しやすい為、辛いもの・アルコール・甘いものなどの過剰摂取は控える必要があり、夜更かしなども禁物です。揚げ物やスナック菓子など油の多いものは気を付けましょう。
肥満の傾向のある方は、体脂肪が多いためホルモンバランスを整えるだけでは、ニキビ体質が改善されないこともあります。この場合はダイエットも行いましょう。
また便秘傾向の方は、便秘の対策もしていきましょう。
◆ まとめ
ニキビは外用薬だけでなく生活面の改善や体質から自身に合った方法で立て直すことが重要です。ニキビの漢方薬も体質によって異なりますのでじっくりカウンセリングをして自身に合ったものを服用しましょう。慢性的に顔全体にできていたりアゴのラインなど一部分のみしかできなかったり、ニキビ跡がいつまでも残ってしまうなどニキビにも様々なタイプや悩みがありますのでお気軽に店頭にお越しください。
にきび・吹き出物に使う漢方
◆ 熱を取り除く漢方薬
清営顆粒(せいえいかりゅう)

効能・効果
便秘。便秘に伴う次の症状の緩和:頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
効能・効果
体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるものの次の諸症
にきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、あかはな(酒さ)