陰虚便秘の特徴
陰虚タイプの便秘
陰虚タイプは、全身の潤いが不足していることが特徴の体質です。
潤い不足のため、腸内の滑りが悪く、便の水分も少なくなってしまう状態です。
陰虚タイプの便の状態と排便時の症状
乾燥して硬いコロコロ便
陰虚タイプで起こりやすい症状
- ・めまい、かすみ目
- ・頬が赤くなりやすい
- ・のどが渇く
- ・手のひら、足の裏が熱い
- ・寝汗
- ・尿が濃く少ない
便秘改善の体質改善対策
◆ポイント
不足がちな栄養をよくとり、体の中から潤いを取り戻しましょう。
乱れた生活を見直してみましょう。
◆生活習慣・運動に対するアドバイス
体がほてりやすいこのタイプは、体の潤いが減っているのでオーバーヒートしがちです。まずは睡眠や休息をとって、生活の見直しを!!また、体の中から潤いを持たせるには、腎臓が鍵を握ります。腎臓の水分代謝をスムーズに働かせて潤いを持たせるには、水分をたくさん取るだけでは胃腸に負担をかけるだけです。不足しがちな水分は、血液の不足も関係しています。胃腸を整えて栄養を取ることがとても大切なです。
こんな漢方薬がおすすめ
■おすすめの生薬
◎地黄(じおう)・・体に潤いを持たせる生薬
■地黄が入っている代表的な漢方薬
- 八仙丸(はっせんがん)
- 効能・効果
疲労倦怠感、口やのどの渇き、腰や脚の痛み、夜間多尿
540丸 \6,380-(税込)
1日3回 1回6丸
『腎』を整える以外に、東洋医学で言う『肺』を潤す漢方薬。特に皮膚や呼吸器系で乾燥の症状が出ている方に!
■対症療法には腸を潤す麻子仁丸
- 麻子仁丸(ましにんがん)
- 腸を潤し、便を軟らかくする!!
効能・効果:便秘
用法・用量:
成人1日1〜3回食前又は食間、あるいは就寝前に服用する。
1回20〜30丸を食間に服用
45g \1,980(税込)
180g \7,645(税込)
日常での注意点
- ・睡眠不足は厳禁
- ・激しい運動や過労
- ・辛過ぎるもの、熱過ぎるもの、過度な飲酒は水分を損なうので避けましょう。
- ・消化の悪いものはよくかんで
- ・冷たいもの飲食は、胃腸を冷やして水分の吸収を妨げます。気をつけましょう。
- ・栄養と休息は十分に
記事監修
猪越 洋平(Yohei Ikoshi)
- ・鍼灸師
- ・按摩マッサージ指圧師
- ・国際中医専門員
- ・中医手技療法士
- ・医薬品登録販売者
- ・元NHK学園 漢方・経絡講座講師
宮下 洋輔(Yosuke Miyashita)
- ・薬剤師
陰虚対策の漢方
◆ 身体を潤す漢方
- 八仙丸(はっせんがん)
効能・効果
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、ときにせき、口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、息切れ、からぜき
- 杞菊妙見丸
(こぎくみょうけんがん)
効能・効果
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてりや口渇があるものの次の諸症:かすみ目、つかれ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ、視力低下
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