インフルエンザと漢方薬

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白ロゴインフルエンザとは?

◎インフルエンザについて。

インフルエンザウイルス
   インフルエンザウイルス
インフルエンザウイルスの感染症で、A型、B型、C型の3つの型に分類されています。大流行するのはこのうちのA型とB型です。流行は歴史上にも世界中でみられ、2000年以上前の記録でも感染が確認されています。インフルエンザという名前の由来は、15世紀のイタリアで当時の大流行を「星の影響(influence)」といったことによると考えられています。ウイルスの潜伏期間は1〜3日と短いため大流行となりやすく、 インフルエンザウイルスは流行のたびに抗原型が変異していくため同じ人が何度でも感染しますし、歴史的にも20〜30年に1度は世界的な大流行が起こっています。20世紀最後の大流行は1968年の「香港かぜ」で、日本国内の流行は冬から春先にかけて多くみられます。最近では強毒性で重症化しやすい鳥インフルエンザや暖かい季節になって流行するタイプのインフルエンザも出てきているので、日ごろからの日頃の予防が非常に大切です。

◎インフルエンザの症状は?

インフルエンザの症状で1番に挙げられる症状は、39℃を超える高熱です。
一般的な症状は、咽喉の痛み、鼻汁、くしゃみ、咳、頭痛、悪寒(寒気)、筋肉痛、関節痛、眼の痛み、腹痛、下痢などあります。
風邪女性インフルエンザ脳炎・脳症と言われる神経症状が起こることもあります。主に幼児に起こり、けいれんや意識障害、異常行動などの症状がでます。同様の症状が起きても必ずしもインフルエンザ脳症とは限らず、脳症が起こる原因も解明されていません。
インフルエンザの症状は、通常の風邪と同様の症状ばかりで、見分けがつきません。
判断には病院で検査が必要です。ただし、現在の検査では、発症後12時間経過していないと罹患していても検出されません。

白ロゴインフルエンザ対策

◎日常的な予防

  • ・外出の際は必ずマスクをしましょう。
  • ・こまめな手洗い、うがいを心がけましょう。
  • ・こまめに水分を補給して、常に咽喉を潤しておきましょう。
  • ・適度に加湿を行い室内の湿度を40〜60%に保ちましょう。
  • ・定期的に室内の換気を行いましょう。
  • ・規則正しい生活を送り、睡眠を十分に取りましょう。
  • ・自分の体調の変化に気を配りましょう。
  • ・帰宅後すぐに入浴、着替えをする。(髪や衣類にウイルスが着くことあり)
  • ・直接手掴みで食べるものは、注意が必要です。
  • ・人ごみでは、のど飴をなめるのも予防につながります。
  • ・乳幼児〜小児、高齢者の方、基礎疾患を有する方などは、体調不良(発熱など)時にスムーズに連絡・相談ができるようにしておきましょう。
  • ・家庭にインフルエンザや風邪、胃腸炎などのウイルスを持ってくるのは、電車やバスで通勤・通学している方や学校などで集団生活されている方です。特に気をつけましょう。

◎インフルエンザの予防接種について

予防接種の効果は、インフルエンザの方が合えば効くと言われますが、型があっても必ずしも感染しなくなるわけではありません。2015年に流行ったインフルエンザでは年齢によって、ほとんど効かないという報告がありました。

予防接種が良く効いて感染しない場合もあれば 症状が軽くて済む場合、また効かない場合があります。予防接種をしたからと言って油断せず、必ず手洗い、うがいなどの日常の予防を心がけましょう。

◎発熱したら?

発熱してインフルエンザが疑われる場合、必ず指定医療機関で受診しましょう。発症後12時間経たないと検査をしても判明しないかつ、抗インフルエンザ薬は48時間以内に服用しないと効かないので、受診は12時間以降48時間以内に!
受診の際は、他の方にうつさないため、またインフルエンザでない時にうつらないためにマスクをしましょう。

発熱した際は、脱水症状を起こさないように、経口補水液などで水分を補ったり、脇や手首、足首、首筋などを冷やして、熱の対策を!
インフルエンザで服用できる解熱薬は限られています。むやみに市販の解熱薬を服用せず、服用される場合は、必ず薬剤師や登録販売者に確認しましょう。

また家族や周囲の人に移さないように、必ずマスクを着用しましょう。同居するご家族もうつらないように予防を心がけましょう。

白ロゴ漢方的インフルエンザ対策

◎インフルエンザに罹ってしまったら

同じ型のインフルエンザでも人によって症状が違うことがしばしばあります。

症状によって、漢方薬を使い分けます。

症状の一例を挙げると

  • 1. 咽喉が痛い、発熱など初めから熱症状が出ている
  • 2. 悪寒(寒気)が強い、節々が痛い
  • 3. 1と2両方の症状がある

など症状に合わせて漢方薬を選択します。

また牛黄(ごおう)と呼ばれる漢方薬には、解熱作用やけいれんを鎮める作用があるため、高熱が出るときに用いられます。

 

白ロゴ記事監修

猪越洋平

猪越 洋平(Yohei Ikoshi)

  • ・鍼灸師
  • ・按摩マッサージ指圧師
  • ・国際中医専門員
  • ・中医手技療法士
  • ・医薬品登録販売者
  • ・元NHK学園 漢方・経絡講座講師
インフルエンザ漢方

風邪の漢方薬

銀翹解毒散(ぎんぎょうげどくさん)
効能・効果
かぜによるのどの痛み・せき・口(のど)の渇き・頭痛
麻黄湯(まおうとう)
効能・効果
体力充実して,かぜのひきはじめで,寒気がして発熱,頭痛があり,せきが出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの次の諸症:感冒,鼻かぜ,気管支炎,鼻づまり
葛根湯(かっこんとう)
葛根湯
効能・効果
自然発汗がなく,頭痛,発熱,悪寒,肩こりなどを伴う比較的体力のあるものの次の諸症:感冒,鼻かぜ,熱性疾患の初期,扁桃腺炎,肩こり,上半身の神経痛,じんましん,鼻炎
霊黄参(れいおうさん)
霊黄参
効能・効果
次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症

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