メニエール病と漢方
 -そのメカニズムと対策-

めまい

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白ロゴメニエール病ってどんな病気?

◎メニエール病の原因と症状

ふらつきやメニエール病は、内耳にあり、体の平衡をコントロールする三半規管に、過剰な水分が溜まり、そのために体がふらつく、回転性のめまいや耳鳴りがし、視界が揺れてみえたりする、一連の症状がおこる病気です。

白ロゴメニエール病を漢方で考える

メニエール病を中国医学(中国の伝統医学)で改善するには、体内の水分のめぐりをよくするために腎臓の働きを強め、尿の出をよくする“補腎利水(ほじんりすい)”の方法を用いて、症状改善、体質の改善を行います。

◎腎を強化する

腎内耳にある三半規管は、人類の進化の過程の中で、もともとは人類の祖先が魚類の時代に合った平衡器官である側線(魚の体の両側にある筋状の器官)を、金魚鉢の中に組み込んだような構造をしており、その金魚鉢の水が過剰に溜まることによって、めまいや耳鳴りが起っているものと考えられています。
そこで、中国医学では、体の水分をコントロールする動きの中枢である、五臓のうちの一つである『腎(じん)』の強化を行います。

◎漢方薬は?

主に用いる処方は、『苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)』です。長期に及ぶ人の場合には、さらにその人に合った『補腎薬(ほじんやく)』類(杞菊地黄丸、八味地黄丸など)を加えます。

日常においては、塩分や甘味のとり過ぎを控え、めまいやふらつき、難聴、耳鳴り等の症状が緩和して来たら、生活の中に散歩などの運動を取り入れて、体力の強化をはかりましょう。

白ロゴ記事監修

猪越恭也

猪越 恭也 先生(故人)

  • ・薬剤師
  • ・東京薬科大学附属
      社会医療研究所 教授
  • ・長春中医薬大学
      客員教授
  • ・日本中医学会理事
メニエール病に使われる漢方薬

漢方薬一例

◆ 主に用いる苓桂朮甘湯

苓桂朮甘湯
(りょうけいじゅつかんとう)

めまい、身体動揺感および心悸亢進のあるものに用いる漢方薬です。

効能・効果

めまい、身体動揺感及び心悸高進のあるものに用いる。ヒステリー、めまい、不眠症、更年期障害、胃下垂

◆ 腎を強化する漢方『補腎薬』一例

中薬 杞菊地黄丸
(ちゅうやくこぎくじおうがん)
中薬 杞菊地黄丸

中薬杞菊地黄丸は、「口が渇いて疲れやすい」、「顔と手足だけがほてる」、「尿が出にくい」、「頻尿」などの年齢と共に現れる症状のある方の「目の疲れ」や「かすんで見えにくい」といった目の症状の回復を促します。◯生薬粉末を生かしたお薬です。◯お薬の味が広がらない飲みやすい大きさの丸剤です。

効能・効果

疲れやすくて、顔・手足がほてり、尿量減少又は多尿で、ときに口渇があるものの次の諸症:疲れ目、かすみ目、のぼせ、めまい、頭重、排尿困難、頻尿、むくみ

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