男性不妊と漢方

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男性不妊は、漢方で克服!!

不妊症の原因は男性にもあり、男性不妊、男性不妊症と呼ばれています。
精子の量が少ない、運動率が低い、形が良くないなど質の良い精子が作れない造精機能障害、精子が通る管が塞がっているため精子が出にくくなる精路通過障害、射精や勃起が出来ない性機能障害などがあります。自覚症状が感じられる場合と感じられない場合があります。
病院での検査結果で悩まれる男性も多数いますが、これらの障害は、漢方の服用による体質改善で克服できるものもあります。

本サイトでは、男性不妊の漢方での考えと漢方薬の一部を紹介いたします。

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白ロゴ漢方(中医学)で考える男性不妊

◆ 腎を強くする

男性不妊でもっとも重要な場所が『腎(じん)』です。漢方で生殖機能を管理していると言われる場所です。
腎の力が弱くなると、精子量の減少、運動率の低下、奇形率が悪くなったりします。日常に見られる症状としては、疲れが抜けない、トイレが近い、冷えやすくなるまたは逆に暑がりになる、風邪をひきやすい、風邪が長引くなど様々です。

腎は水分代謝や骨格の維持、成長、生殖機能、免疫機能、造血機能など様々です。
腎また腎は精を蓄えている場所で、精が生命維持や生殖能などに関与している物質です。
老化は腎の機能の低下とも言えます。生殖機能が老化と共に低下していくのもこのためです。
腎が弱くなると精を蓄えておく力が低下し、精子をつくる力が低下します。
漢方では、腎を強化することで、質の良い精子を作る力や勃起の機能を改善していきます。

◆ 気と血を充実させる

気は射精の力に影響します。射精に力がないと精子が子宮まで届かなくなるので、射精にも力が必要になります。
血また血は勃起能に関係します。血が少ないと勃起に力がなくEDなど性行為に支障がでてしまいます。

次に腎に蓄えられている精は、両親から受け継がれた「先天の精」と後から蓄えられる「後天の精」に分類されます。
先天の精は年齢と共に徐々に減っていきます。これを飲食により補うのが後天の精と呼ばれるものですが、
直接、精として補充されるのではなく飲食物から気や血となり、この気血から精が補充されます。

気血が少ないと逆に精から気血がつくられるので、精が減少します。

だからと言って、必要以上に飲み食いすれば良いわけではありません。胃腸に負担がかかり栄養の吸収が悪くなったり、
肥満になれば気血の流れが悪くなり、物はあっても行き渡らず気血の不足状態となります。
気血を補い流れを整えることで、精子の運動を活発にし、射精や勃起の機能を改善します。

◆ 湿熱を取り除く

『湿熱(しつねつ)』とは、不要な水分と不要な熱が合わさり、体内で様々な悪さをする物質がある考えられています。
この湿熱は湿疹などの皮膚炎、糖尿病、高脂血症、高血圧症、胆石や腎結石、心筋梗塞、動脈硬化症、神経症、うつ病などのリスクを高くします。湿熱はベトベトの性質があると言われ、卵管や精路の閉塞の原因になります。また熱の性質を帯びている為、熱に弱い精巣の機能を低下させてしまいます。

湿熱を取り除くことで、精巣機能や射精の障害を取り除きます。

◆ 漢方薬は?

仕事の疲労が溜まっていたり、虚弱体質であることが多いため、疲労改善の漢方を用います。

白ロゴ日常生活で気を付けること

1.精巣(睾丸)を温めすぎないようにする
精巣が精子を作り出す環境として、体温より低い状態が良いとされています。そのため、温度の高いお風呂に長く入浴することやサウナで長く過ごすなど精巣を温めてしまわないように気を付けましょう。

2.禁煙し、アルコールは控える
喫煙されている方は、精子の減少、精子の奇形率の増加やそれに伴う直進率の低下が起こります。また、アルコールも飲み過ぎると増精機能の低下をおこすく原因となる場合があります。

3.バランスの良い食事を心がける。
精子の数を増やし、運動率を上げる栄養素は、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、鉄、セレン、マンガン、カルシウムと言われています。これらを適度にとりましょう。

4.ストレスを発散する
過度なストレスにさらされ続けると勃起機能不全や精子の運動率が低下したり、量が減ったりします。ストレスを発散できることを見つけましょう。

白ロゴ記事監修

猪越英明

猪越 英明(Hideaki Ikoshi)

  • ・元 東京薬科大学薬学部
      中国医学研究室 准教授
  • ・医学博士
  • ・薬剤師
宮下洋輔

宮下 洋輔(Yosuke Miyashita)

  • ・薬剤師

漢方薬一例

男性不妊の漢方

◆ 肉体疲労を改善する漢方

参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
参茸補血丸
効能・効果
虚弱体質、肉体疲労、病後の体力低下、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症
瓊玉膏(けいぎょくこう)
瓊玉膏
効能・効果
食欲不振、肉体疲労、虚弱体質、病後の体力低下、胃腸虚弱、血色不良、冷え性、発育期
参馬補腎丸(じんばほじんがん)
参馬補腎丸
効能・効果
虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食不振、血色不良、冷え症