口臭と漢方薬

口臭の悩み

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白ロゴ口臭の4つの要素

ふとした瞬間に口臭が気になるなんてことはないですか?

ニンニクなど臭いのきついものなどの飲食や心因性のものなど、原因には4つのことが考えられます。

1.生理的な口臭

誰もが持っているもので、たいして臭いませんが、朝起きたときや空腹時、緊張したときなどは、口の中に細菌が繁殖していたり、唾液の分泌量が少なかったりするので、一時的に口が臭うことがあります。

2.病的な口臭

むし歯や歯周病などの口中の病気のほか、胃潰瘍や鼻炎なども原因になります。

3.飲食物や嗜好品による口臭

食品による一時的な口臭です。ニンニクのような臭いの強いものを食べたあとは、誰もが臭います。

4.心因性な口臭

実際には、他人には臭わないのに、口臭を気にしすぎ、自分だけが口臭があると思い込んでいるものです。

白ロゴ漢方で考える口臭

胃腸が荒れていると息が匂うって言われます。これは本当のことで、腸内で発生したガスの一部は、腸で吸収され血液で肺に運ばれ、呼吸で排泄されます。胃腸が荒れていると匂いのあるガスが発生するため、口臭の原因の一つとなります。

以下では胃腸と口臭に関して解説します。

◎胃熱(いねつ)

胃胃に負担をかけたり、ストレスが原因で胃の働きが悪くなると胃熱と言って、胃の炎症が起こると考えれています。

胃酸が過剰になっていることもあれば、消化不良で食物が胃内に残って腐熟してしまっている場合もあります。酸っぱい臭いや腐敗臭など臭いも様々です。

胃炎の状態になると口臭だけでなく、実際に口が酸っぱかったり、苦みを感じたりするようになります。胃痛を感じる場合もあります。

 

主に使われる漢方薬

一例としては、開気丸、ササヘルス、黄連解毒湯などがあります。

 

◎痰湿(たんしつ)

漢方では、胃腸の元気が足りないと身体の水分の流れが悪くなると考えられています。特に胃腸に水が留まってしまし、痰湿(たんしつ)と呼ばれる、あまり綺麗でない水分が濃縮されたものが出来てしまうと言われています。この痰湿が口臭や体臭の原因のひとつとされます。もともと胃腸が弱い方(脾胃気虚:ひいききょ)や暴飲暴食で胃腸に負担をかけているため、消化吸収が追い付かない方(宿食:しゅくしょく)に多く見られます。

この痰湿に何らかの原因で熱症状が加わると『湿熱(しつねつ)』という、更に治りにく症状につながります。

 

主に使われる漢方薬

一例としては、健胃顆粒などがあります。

 

◎便秘

胃良く知られている通り便秘は口臭の原因です。

特にニンニクなど臭いのきつい物や肉類など動物性たんぱく質の摂取では、においがきつく出るので注意が必要です。

 

主に使われる漢方薬

便秘についてはこちら → 便秘と漢方薬

2.気の流れが悪い

肝気と言うのは、簡単に言えばエネルギーの様なものです。気の流れは体の中の『肝』という場所で流れ方を調節をしています。肝は過度なストレスなどの影響で、気の流れの調節がうまく出来なくなります。この状態を気滞(きたい)と言います。気滞が続くと精神的に不安定になり、胃腸の働きにも影響がでてきます。

 

主に使われる漢方薬

精神を整える漢方薬を用います。
一例としては、逍遙顆粒、加味逍遙散、柴胡桂枝湯などがあります。

 

白ロゴ生活のアドバイス

◎匂いの発生する食品を中心にしない

前述のとおり、匂いの発生する食品を摂ると、悪臭の原因となります。食べる量を少量にしたり、ホウレンソウなど色の濃い葉物野菜(葉緑素)や芽かぶやもずく(アルギン酸・フコイダン)、緑茶のカテキン(ポリフェノール)などの匂いを防ぐ働きのある食品も一緒に摂りましょう。

◎酵素食品を用いる

納豆や酒粕、ヨーグルトなどの発酵食品は、酵素の働きで、善玉腸内細菌が元気になり、腸内環境を整える手助けになります。

◎就寝前に食べない

就寝に近い時間に食べると、消化が十分できず未消化の食物が腸に残ってしまい、悪玉腸内細菌による腐敗が起こります。どうしても就寝に近い時間に食べるときは、少量にしたり、消化剤や消化を助けてくれる食品を用いましょう。

 

白ロゴ記事監修

宮下洋輔

宮下 洋輔(Yosuke Miyashita)

  • ・薬剤師
おならに使われる漢方薬

使われる漢方

◆ 胃腸を整える漢方

開気丸(かいきがん)
開気丸
効能・効果
胃腸疾患に伴う次の諸症状:はき気(むかつき、胃のむかつき、嘔気、悪心)、胸つかえ、腹部膨満感、腹痛、胃痛、食欲不振、消化不良、下痢 腹部膨満感を伴い繰り返し又は交互に現れる下痢及び便秘
健胃顆粒(けんいかりゅう)
健胃顆粒
効能・効果
比較的体力がなく、胃腸の働きの弱いものの次の諸症:胃炎、胃腸虚弱、胃痛、腹痛、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満感、悪心、下痢
補中丸(ほちゅうがん)
補中丸
効能・効果
虚弱体質、貧血症、夏やせ、胃弱、病中・病後の体力回復、痔疾、脱肛、胃腸機能が減退し、疲労倦怠感のあるもの又は頭痛、悪寒、発汗を伴うもの。
健脾散エキス顆粒
(けんぴさんえきすかりゅう)
健脾散
効能・効果
食欲不振、慢性下痢、病後の体力低下、疲労倦怠、消化不良、慢性胃腸炎
ササヘルス
ササヘルス
効能・効果
疲労回復、食欲不振、口臭・体臭の除去、口内炎

◆ 精神を整える漢方

逍遙顆粒(しょうようかりゅう)
逍遙顆粒
効能・効果
冷え症,虚弱体質,月経不順,月経困難,更年期障害,血の道症,不眠症,神経症
加味逍遙散(かみしょうようさん)
加味逍遥散
効能・効果
体質虚弱な婦人で、肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘傾向のある次の諸症:冷え性、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道証。
口臭に使われる健康食品

健康食品

◆ 植物性酵素食品

晶三仙(しょうさんせん)
晶三仙
山楂子、麦芽および植物性発酵物(神麹:しんぎく)を原料としています。この3つは伝統的な組み合わせで、食事の前後によく摂られます。「晶三仙」は山楂子の爽やかな酸味を楽しめます。
酵草源(こうそうげん)

酵草源
大自然に育まれた33種類の野草、新鮮な野菜、果物合わせて60種類以上の原料に乳酸菌、酵母菌等を加え、手間を惜しまず昔からの製法で長い時間をかけ自然に発酵、熟成させました。 自然の恵み、伝統の技、皆様の健康を願う真心で生まれた発酵飲料、これが「酵草源」です。

 

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