アトピー性皮膚炎
 ~生活のポイント~

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白ロゴアトピー性皮膚炎の生活のポイント

アトピー性皮膚炎の生活のポイントは、痒くても掻かないようにすることが重要です。爪を短くしたり、綿の手袋を使用したり肌を掻き壊さない対策だけでなく、食生活や日常生活のちょっとしたケアで、痒みをひどくしないで掻かない工夫を考えていく事が重要です。

◎脂肪分は、ω3(オメガ3)脂肪酸を!!

良く油の摂取は控えるように言われますが、皮膚は油と水がバランスを保つことで、潤いを保ち、バリア機能として働いています。日頃の脂肪分の摂り方を考えることで、アトピーの改善につながります。

 

まず控えた方が良い脂肪分ですが、
肉類の油に多く含まれる飽和脂肪酸や揚げ物や炒めものなどの加熱された油・マーガリン、ショートニングなど合成された油に多く含まれるトランス脂肪酸は、皮膚や血管などの細胞膜をもろくするためアトピーを悪化させます。またアトピー症状を抑制する物質の体内合成を抑制してしまいます。体内でほとんど分解されず蓄積してしまうので、極力、摂取は控えましょう。トランス脂肪酸であるリノール酸は必須脂肪酸ですが、通常の食事で不足することはないので、必須だからと言って摂取量を増やす必要はありません。

 

次に摂取するのにお勧めの脂肪分です。
多価不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)は、ω3脂肪酸と呼ばれ、アレルギーの炎症反応に関わるアラキドン酸と呼ばれる脂肪酸(動物性の油に多い)の体内合成を抑制する働きがあります。特にインカインチオイル(グリーンナッツオイル)や荏胡麻油(えごま)、亜麻仁油などに、多めの割合で含まれています。青魚にもω3脂肪酸は多く含まれるのですが、痒みなどの原因となるヒスタミンの素になるヒスチジンというアミノ酸も多く含まれるので、食べ過ぎには注意が必要です。またω3脂肪酸は加熱によりトランス脂肪酸になりやすいため、加熱しすぎないように注意します。


α-リノレン酸とリノール酸のバランスが保たれると、アレルギー症状が起りにくくなります。基本的にリノール酸は意識せずとも十分摂取しているので、普段使用しているサラダ油などをインカインチオイルや荏胡麻油に切り替えるなどのα-リノレン酸を意識して摂取する工夫をしましょう。

◎糖質の過剰摂取を避ける

体内に吸収された糖質を代謝するために、ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、ビオチン、マグネシウムなどを消耗します。特にビタミンB6とマグネシウムの不足は、脂肪分の代謝を低下させるため、アトピーの悪化を招きます。
また急激な血糖値の上昇は、過剰なインスリンの分泌を起こし、逆に血糖値が下がってしまいます。この血糖値を下げるために体内の副腎皮質ホルモンであるコルチゾールが分泌され、血糖値を正常に戻そうとします。結果、炎症を抑えるコルチゾールの不足を起こし、痒みなどが増します。糖質の過剰摂取は避けましょう。

◎睡眠不足

睡眠不足は、血流を悪くし、新陳代謝を減少させ、身体全体の回復を低下させます。特に22時~2時の間は、成長ホルモンが多く分泌され、身体を回復する時間と言われています。夜更かしはやめましょう。

◎肌ケアをしっかり考える

ボディーソープ・石鹸・シャンプーは、皮脂を摂り過ぎず、低刺激のものを選びます。ゴシゴシ洗うのではなく、洗浄剤を泡立てて、泡をのせるようにやさしく洗います。
身体を清潔にした後は、保湿をします。しっかりと保湿することで、肌本来の機能が整います。ローションやオイル、乳液、クリームなど色々ありますが、ご自身の肌の状態にあうものを使います。

また痒みの対策に、乾燥しているときは小まめに保湿をしたり、ジクジクしているときは滲出液を化粧水などに浸したコットンなどで、軽く拭き取るなどのをケアをしましょう。

◎ステロイド剤の使い方を考える

病院で処方されるステロイド製剤は、炎症を鎮める働きがとても強く、痒みを鎮めますが、適切に使うことが必要です。本来、人の身体は副腎皮質からステロイドを出して炎症や痒みを抑えようとしています。外部からステロイド剤を長期にわたり使用していくと、副腎は働かなくなり、ひどくなると副腎萎縮といい、副腎が小さくなってしまいます。また軟膏やクリームなどの外用剤の長期使用では、肌が薄く弱くなり、色素沈着がおこり黒ずみます。

専門家の指導の下、正しい使い方を心がけましょう。

 

 

白ロゴ記事監修

宮下洋輔

宮下 洋輔(Yosuke Miyashita)

  • ・薬剤師

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