膀胱とは?
膀胱は骨盤内にある臓器で、腎臓でつくられて、尿管を通って流れ込む尿を一時的に貯める“貯水池”のような役割をしています。膀胱がんは、日本では年間約8500人が発病しており、がん全体の約3パーセントを占めています。60~70歳代に最も多く発病し、男女比は3対1の割合で、男性に多く見られます。膀胱がんは、膀胱の内側の粘膜を覆っている細胞にできます。大きく「乳頭状がん」と「結節状がん」の2つに分かれます。
乳頭状がん
膀胱がん全体の約2/3を占めます。カリフラワーのような形をしたがんで、茎のようなもので粘膜につながっています。比較的おとなしいがんといえます。
結節性がん
膀胱がん全体の約1/3を占めます。表面が凸凹していて硬く、膀胱壁に深く浸潤(組織に進入して広がること)していく性質があります。タバコを吸うと、タバコに含まれる発がん物質が体内を巡って、最終的に尿中に排出されます。すると、膀胱の壁面は、尿を貯めておく間に、発がん物質にさらされるため、がんが発生しやすくなります。
膀胱がんが疑われる主な症状
1.血尿が出る
がんの表面がはがれ、出血することが原因で、膀胱内の尿に混じることで血尿になります。血尿の色と程度は、がんの進行とは関係ありません。
2.血尿で排出時に痛みがない
膀胱がん以外の泌尿器の病気である、尿路結石や膀胱炎でも出血するこ とがありますが、その場合は痛みを伴います。
3.血尿は続かない
血尿は1~数回出た後に止まり、普通の尿に戻ります膀胱がんによる血尿は、痛みがなく、すぐに止まるため、大したことはないと考えがちです。そのためにがんの発見が遅れることがあります。
4.頻尿、残尿感、排尿痛
「尿が近い、残尿管がある、排尿時に痛みを感じる」などの症状が続くなどの症状が続くこともあります。
検査
1.膀胱鏡検査
尿道から膀胱鏡(内視鏡の一種)を挿入し、膀胱の内部を観察する検査で す。がんの有無に加え、ガンのできている位置や出血部位もはっきりわかります。
2.尿細胞診
尿の中に含まれる細胞を集め、特殊な染色をして顕微鏡で調べる検査で す。膀胱鏡検査で発見できなくても、この検査で陽性なら、どこかにがんがあることを意味します。
膀胱がんの治療
1.内視鏡手術
尿道から膀胱内に内視鏡を挿入し、内視鏡の先端から切除器具を出し、(経尿道的切除術)高周波電流を流してがんを切除します。茎のあるがんを切除するのに、特に有効です。
2.免疫療法
結核予防に用いる「BCG」を生理食塩水に溶かし、膀胱内に注入しま(BCG療法) す。経尿道的切除術を行った後に、BCG療法を行うと、再発を防ぐ効果があります。また、BCG療法には、粘膜の表面にできたがんを消滅させる効果もあります一般的には、1週間に1回、BCGを注入し、6~8週間続けます。なお、副作用として、「発熱、全身倦怠感、頻尿、排尿痛」などが現れることがあるので、事前に医師からよく説明を受けておく必要があります。
②浸潤がある場合
膀胱がんが筋層まで浸潤している「浸潤がん」の場合には、膀胱全体を摘出する手術が行われます。その場合、尿を排泄するために尿路を新しく作る必要があります。
尿路をつくる方法
1.尿管皮膚瘻形成術
わき腹に5mmぐらいの孔を開け、ここに尿管をつないで、開けた孔から尿を排泄する方法です。常に採尿袋を装着し、対外に流れ出した尿をためておきます。
2.回腸導管憎設術
小腸の一部である「回腸」を切り離して、尿管をここにつなぎます。尿は回腸を通って、わき腹に開けた孔から対外に排出されます。採尿袋を常に装着し、尿をためておきます現在、最も多く行われている方法です。
3.代用膀胱形成術
回腸の一部を切り離して袋状に縫い合わせ、ここに尿管をつないで膀胱の代用とする方法です。体内で尿をためておくので、採尿袋を装着する必要がありません自己導尿式、自然排尿式の排泄方法があります。
化学療法の併用
がんが進行している場合には、手術前に抗がん剤を使ってがんを小さくしてから切除したり、あるいは手術後に取り残したがん細胞を消滅させるために、抗がん剤を使う場合があります。最近では、いくつかの抗がん剤を併用する方法が一般的で、高い治療効果が得られるようになっています。また、がんが転移している場合は、放射線療法が行われることもあります。
予防・早期発見のために
1.血尿は放置しない
膀胱がんでは、薄いピンク色から鮮血のような色、茶褐色などの「目には見える血尿」が多いのですが、ほかの症状を伴わないことがほとんどなので、血尿が出たら必ず受診しましょう。
2.尿検査を受ける
血尿などの尿の異常があっても、必ずしも膀胱がんとは限りませんしかし、膀胱がんのサインは最初に尿に現れるので、尿のチェックは定期的に受けましょう。
3.禁煙をする
膀胱がんは、肺がんなどの呼吸器系のがんと並んで、タバコの影響を受けやすく、また、吸う人でなく、周囲の人のリスクも高めます。
体力のための漢方薬
◆ 元気を補う漢方
- 補中丸(ほちゅうがん)
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効能・効果
虚弱体質、貧血症、夏やせ、胃弱、病中・病後の体力回復、痔疾、脱肛、胃腸機能が減退し、疲労倦怠感のあるもの又は頭痛、悪寒、発汗を伴うもの。
- 参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
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効能・効果
虚弱体質、肉体疲労、病後の体力低下、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症
- 瓊玉膏(けいぎょくこう)
効能・効果
食欲不振、肉体疲労、虚弱体質、病後の体力低下、胃腸虚弱、血色不良、冷え性、発育期
健康食品
◆ 菌糸製剤
- シベリア霊芝茶
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「シベリア霊芝茶」は生きた白樺の樹液を吸って成長するキノコであるチャガを使っています。このチャガはシベリアに広がるタイガで冬場に採取されます。ロシアのノーベル賞作家であるソルジェニーツィンの著書《ガン病棟》に記述があります。「シベリア霊芝茶」はこの本場ロシア産のチャガを使用した粉末タイプです。
- 木鶏丹(もっけいたん)
「木鶏丹」はカワラタケとマンシュウグルミの樹皮のエキスを飲みやすい粒タイプにした食品です。清王朝を樹立した満州族の故地、長白山麓に伝わる伝説を元に、現地の大自然の中で育ったカワラタケとマンシュウグルミを配合した食品です。
カワラタケは、別名『雲芝(うんし)』と呼ばれるキノコです。
◆ その他
- 白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)
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「白花蛇舌草」はアカネ科植物のフタバムグラを使用しています。白い花と蛇の舌のような形状の葉をもつため、中国では白花蛇舌草といわれています。日本では殆ど利用されなかった植物ですが中国では有用なものとして利用されてきました。「白花蛇舌草」はこの植物を手軽に摂れるようにしたものです。
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