首まわりのひどい皮膚湿疹が改善
24才男性(筋肉質 170cm 58kg)
担当:八王子東西薬局 片桐宏之
八王子東西薬局へ来られたきっかけは?
母が、もともと漢方相談を受けていて、漢方治療を勧められました。
症状はどういう状態でしたか?
首まわりの皮膚湿疹
赤くなって、かゆみがひどい状態。汗をかくと余計にかゆみが強くなります。部分的に滲出液がにじみ出てくることもあります。首から肩に向かってひどく拡がっています。
症状はいつごろからでしたか?
高3の時にネックレスをしてその後、皮膚が炎症になり当時は、目の周囲まで拡がったことがありました。
生活環境について。
仕事は、介護施設の厨房のため、いつも汗をかく環境にあります。
汗をかくと皮膚がしみます。上半身がほてりやすいです。
食欲はしっかりあります。
睡眠は少ない傾向にありますが、割とタフです。
外食が多くなりがちで不規則な所もあります。しっかり食べるタイプです。
一時、ヒノキチオール配合の製品を使ったら、余計に首筋の発疹がひどくなったのですぐに止めました。
便秘傾向があったのに、今は順調です。
体力はある方で、全身的に筋肉がすごくついています。
汗かきで、風邪をひくと咽痛になるタイプですが、頻繁にはかきません。
舌質はやや紅で、表面に亀裂が3本くらい走っていました。
舌苔は少ないです。
担当者からのコメント
仕事が毎日忙しく、環境も、夏などは湿気と暑さで過酷な条件でした。
そんな中、ご来店いただきました。
写真にもあるように、首の後ろは、赤みが激しく、滲出液が全体的ににじみ出ていました。
耳の下にも多少の炎症と乾燥がみられて辛い状況でした。
副腎皮質ホルモンは、昔使っていましたが、今は中止しています。
胃腸が丈夫な方なので、お薬もしっかりお飲み頂けました。
体の状況と対策について。
まずは、かゆみをとり、皮膚の環境を整えることが必要でした。
証としては、熱が上半身を襲い、さらに皮膚への栄養補給が足りず、滲出液がある所と、逆に乾燥がひどい場所も混在していました。
夜中には無意識でかいているため、翌朝起きると出血している事もあったようです。冷えのぼせになりやすい状況でもあったので、体質改善よりも対症療法を先にしてみました。
炎症を鎮めて、皮膚への潤いを補充して熱感を冷ましました。
血液の循環を良くさせて、冷えのぼせ状態を回すようにしてみました。
汗もよく出る方でしたが、そのわりに、仕事中の水分補給が出来ないため、帰宅してから、短時間で水分を摂るため、乾燥と湿潤が混ざっている状態でした。
おおらかな方なので、精神的には強いストレスというほどではないと思っています。しいて言えば、自分の症状がストレスといえるでしょう。保湿のため化粧水も使ってもらいました。
7/16に再来店され、一時は首筋のびらん状態が強くなりました。
分泌物が固まってしまう感じでした。便通はよくなったそうです。その後症状を細かく分析していきました。ご自身で患部の状態変化を細めにみていただくように、ご協力いただきました。
夏本番になった時は、清熱解毒の処方を大量につかい、潤いを消耗させないようにしました。
しっかりかかさずにお飲み頂いたのが、結果的によい状況になれました。
現在も、必ず予約してご来店されるので、効き目や精神的な安堵感などがうまく合体して、皮膚の状態を劇的に改善出来た例でした。
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